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□■ 古賀 誠 メッセージ
■ 2012年5月30日号
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「政治の視線」
消費税議論が行われていますが、この問題については自分自身、国民にしっかりとした説明の上に理解をしてもらい、そして消費税の引き上げを実現する事、これは政治家としての最大の使命であると考えます。
わが国に消費税を初めて導入した竹下内閣時代、私は国対副委員長をやらせてもらっていましたが、その当時は本当に修羅場であったし、税はこんなに苦労するものだという事を痛感しました。それだけ税の問題は難しいものです。
日本の国は、悠久の生命をもつものであります。
人生80 年から100 年という中にあって、我々政治家が議席を与えられているのは、本当にわずかな期間であります。その中で、「命懸けで勇気を振り絞らねばならない」という時には、それに対して逃げることなくしっかりとした取り組みを行わなければ、政治家としての悔いが残るものです。自分自身、常にこういう意気込みは持っています。
先に述べたように、自分自身は消費税増税に関しては推進派です。
しかし無条件に消費税を引き上げて良いとは考えていません。前回の選挙で民主党がマニフェストで掲げたことが全くできていない事に対する国民への説明とお詫び、先ずはこれが必要です。
とりわけひどかったのは、国民への甘い夢を提示し、その制度実現のためには、事業の見直しや無駄を省けばいくらでも財源の確保は出来る、16 兆円を超した金額が出てくるという事です。現実は全く異なっており、精査なきマニフェストについては、しっかりと踏み込んだ反省とお詫びが必要です。マニフェストで掲げた消費税の取り扱いについても、皆様ご承知の通りです。
党内融和のためにマニフェストの間違いに対する反省が出来ないのであれば、これは言語道断です。党内融和だとか、民主党の政権のために政治はあるのでは決してありません。国家の将来、国民のために政治はあるという事、これを絶対に忘れてもらっては困ります。
政治の視線は、正しく持たなければなりません。 |
以上 |
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