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□■ 古賀 誠 メッセージ
■  2011年9月14日号
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「政治家としての覚悟」

「光陰矢のごとし」と言いますが、39歳の時に国政で初議席を頂いてから、31年が経ちました。

しかし今、日本の政治は混迷を極め、政治への信頼を損ねていることに、反省とお詫びを申し上げねばなりません。今の政党政治の中にあっては、国や国民の運命は政党に帰属するということです。2年前に政権交代が現実のものとなって、これを許した自民党もお詫びするところはしっかりとしなければなりません。なぜ今のひどい民主党の政権誕生を許したのか、ということです。政治が招く貧困は本当に恥ずべき事です。

私が初当選した時は鈴木善幸先生が総理でありましたが、先日誕生した野田総理で実に19人目の総理となります。その間、中曽根元総理・小泉元総理を合わせて10年、この二人を除くと残り21年で実に17人の総理が誕生したという事になります。これだけ日本のトップリーダーが変われば、到底国際社会の中での信頼を得ることなど出来ません。国家像を描き、それを果たし得るには少なくとも3年から5年は期間がなければできないが、これが全く成し得ないのが今の国政の現実であります。

今の政治の問題は、リーダーになること自体が目的となっている、実現できないマニフェストを掲げて政権をとること自体が目的となっている、そういう事に尽きます。つまり、今の政治家の中で、果たすべき使命と責任と覚悟を持っていない人が多い、という事です。

野田新総理は鳩山元総理、菅前総理と比べると苦労人であり、虚栄心がない人物だと評していますので、中央政界は少し落ち着くと思います。しかし、今の政権政党である民主党自体が烏合の衆であり、党内基盤も脆弱でまとまっていないので、やがて政治不信に拍車をかけざるを得ないと思います。

今、一番大事な事はこれだけ政治も経済も社会も揺れ動いているときですが、その中にあっても政治家が自分で決めたことは最後までひとすじにつらぬいていく、そういう姿勢だと思います。そのことによってでしか国民の政治に対する信頼回復が出来ないと思います。

自分自身、政治家としての覚悟をしっかりともって、この難局に立ち向かっていく決意です。
以上

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