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□■ 古賀 誠 メッセージ
■  2010年03月10日号
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「新たなる責任感」

時の刻みの速さを感じます。年も変わり、昨年夏の総選挙から半年も経過しました。

残念ながら政権交代が現実のものとなりました。戦後65年の中でこれだけ政治が変わったのは初めてです。これまでに政権を失うことがあっても、常に自民党は比較第一党でありましたが、今回はまさに惨敗でした。

振り返ればいくつかの敗因があったと思いますが、一番の大きな要因は政策論争よりも「政権交代」というフレーズが国民の心理にちょうど響いた事にあったと思います。それは自民党から一度変えてみよう、という政治不信を招いてしまった事に尽きます。

郵政選挙といわれた第44回総選挙で300を超える議席を獲得した自民党は、その小泉政権の5年半、小泉改革は急ぎすぎたというより間違った点もあったと反省しなければなりませんでした。

それは行き過ぎた市場原理主義で、結果として大きな格差を生んでしまった事です。それは、小泉改革を踏襲した安倍政権下で行なわれた3年前の参院選での惨敗という結果にも表れています。その後の福田政権、麻生政権でも国民の期待に反し、自民党としての自浄作用に疑問がもたれたのも事実です。

こう考えると、負けるべくして負けた昨年夏の選挙であったのかも知れませんが、反省すべき点はしっかりと反省し、国民の民意はどこにあるのか、という国民目線で、今は野党としての責任を認識し、その責務を果たしていくことが大事であると思います。

今、自民党は「ふるさと対話集会」というのを各地で開催していますが、聞こえてくる率直な意見は、「まさかこういう政治になるとは」という鳩山政権に対する不安と不満の蔓延した声です。

政治と金の問題も大きな課題です。

鳩山総理の政治活動に対する母親からの資金援助、「母親からもらっていることは知らなかった」という国会答弁を聞いて、そんな親子、家族があるのかと正直驚きです。本当に知らなかったのであれば、私は総理の資格がないと思います。そこには家族の絆もないからです。従って、しっかりとした説明責任が出来ない限り、鳩山総理は退陣すべきと考えます。

私は母子家庭で育ちましたが、母親に教えられたことは「貧乏は恥ずべきことでない、人間として一番大事なことは一所懸命頑張ること。そして決して嘘をつかないこと、人を裏切らないこと。」でした。振り返れば、私は人間として一番大事なことを母親の背中で教えてもらえたことが幸せなことだったのかも知れません。

政治の貧困を絶対に招かないように、今は野党としての責務をしっかりと全うしていきます。

古賀 誠

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