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□■ 古賀 誠 メッセージ
■  2009年07月30日号
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「政治の混迷」


政治の混迷、政治の漂流、今まさに政治が国民の信を失っていると痛感します。


一つの例を挙げて見ます。

自分達が子どもの時代、「将来は何になりたいか?」との問いに、「末は博士か大臣か」という言葉を卒業の時に残される色紙等でよく見かけたのを思い出します。

しかし、今の子供たちの将来の夢は、プロ野球の選手、プロサッカー選手、プロゴルファー、これがベスト3らしいです。

言い換えれば、政治家が尊敬されていない、そういう環境に政治が置かれてしまっているという事です。

先ずは、それをしっかりと認識し、反省しなければ始まらないと思います。


今、麻生政権の支持率が低いですが、果たして麻生さんだけの責任でしょうか。私は、今のこの支持率の低さの発端は、実は小泉政権から始まっていたと思います。

小泉政権が発足された当時、「改革なくして成長なし」というフレーズは心に響き、大方の国民がその改革を支持し、60%〜70%という高い支持率がありました。

しかし、本来的にはそもそも改革は手段であり、目的ではないのです。しかし、改革という響きに何か期待感を持たせたしまった。

小泉改革とは経済主義の思想であった「市場原理主義」の導入にありました。その結果、格差社会となってしまった事に、国民の不安と不満が蓄積されてきたのではないでしょうか。

「市場原理主義」思想とは経済学者の一つの考えであり、ある国には確かに適合するかもしれないが、少なくとも日本の文化や歴史には合わなかったと思います。

市場原理主義のもう一つの特徴は規制緩和です。官から民へ、という流れがどんどん加速し、国で責任をもつ分野にまで効率性と採算性を追求した結果、弱者が痛めつけられる社会に陥ってきた側面は否定できません。

しかし、自民党はそもそも国民政党であり、その立党の精神・哲学は「国と国民の生活を守っていく」という事にあります。


しっかりとした理念・哲学を有する政権与党の政治家一人ひとりが反省すべき点はしっかりと反省・説明し、そして次の国のあり方をしっかりと示すことで、国民の政治不信を取り戻すしかないと考えます。

2009年07月30日 古賀 誠



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