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衆議院在職25年表彰にあたり |
衆議院議員 古賀 誠 |
ただいま、院議をもちまして在職二十五年の表彰を賜りました。国政に携わるものとして身に余る光栄であり、感激の極みであります。
この栄誉に浴することが出来すのも、今日に日に至るまでご厚誼、ご支援を戴きました故郷の皆様をはじめ先輩や同僚、友人ほか、多くの皆様方のご指導とご鞭撻の賜物と心より御礼を申し上げます。
国会議員二十五年を迎えるにあたり、これまでの人生を振り返りますとき、脳裏を過ぎって参ります数々の場面の第一は、幼い折におぼろげな形ではありますが、初めて政治家へ志向を意識いたしました時のことです。先の大戦で南方に於いて夫を亡くし戦争未亡人となった母が暗い裸電球の下の卓袱台(ちゃぶだい)に広げた政治家への陳情の書類に記名している寂しげなうしろすがたであります。
もとより、地盤、看板、鞄のいずれも持たない徒手空拳の若輩の身で、政治の場に身を投じ、郷土の皆様の支持を得て今日までの四半世紀永きにわたり政治の道を歩き続けることが出来ますのは、この母のすがたを持ち続けることが出来た事にあると思います。
在職二十五年を迎えるに当り、国会を栄光の座としてとらえるとともに、職業としての政治家の大きな責任を常に感じておかねばなりません。
我が国は戦後六十年を迎えました。先の大戦の大きな犠牲の上に戦争におろかさをくり返すことなく平和な国家を構築できました。二十一世紀も平和で人の心の豊かさ、日本の文化、伝統、歴史に根付いた更なる品格のある国家を次の世代に残していかねばなりません。
今、国民に閉塞感、将来への不安が充満しております。今まで促進剤であったものが障害要因になり、安全であったものが本当に不安なものとなっております。つまり大きな壁が現在、我々の前に国内外に立ちはだかっております。これらの壁を打ち破ることが、先決でございます。
国家と国民の運命をになう政治家のとるべき態度は、国民に夢を売るのではなく、現実を直視してともに痛みを分かちあって未来への足固めをすることを説くことであります。
一度限りの人生を政治に身を投じた一人として、残された政治活動になお一層の努力を重ねて参りますことをお誓い申し上げお礼の言葉と致します。
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平成17年4月14日 |
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